現代、私たちの生活に欠かせないアイテム・スマホ。最近では小学生もスマホを持ち、親御さんとLINEでやりとりをしたり、上手にフリック操作をしてゲームを楽しんでいたりする姿などを見かけるようになりましたよね。この記事を読んでくださっているのは、昭和や平成に生まれた人たちが多いと思います。私たちにとって懐かしい携帯電話といえば、そう!ガラケーと呼ばれたあの携帯電話ではないでしょうか?スマホ世代には伝わらない、ガラケーならではの機能や用語もたくさんありましたよね。今日は、一緒に懐かしのガラケー文化を振り返ってみませんか?
いくつ知ってる?ガラケー用語
それでは、昭和/平成生まれにしか分からないであろうガラケー用語をおさらいしていきましょう!
逆パカ:怒りでガラケーを逆向きに折ってしまうこと
最初に、ガラケーというのは通常、二つ折りになっている携帯電話でした。それを使用時に開くと片方に画面があり、もう片方に文字盤があるという仕組みでしたね。それを「逆方向にパカッ」としてしまうことを、逆パカと呼んでいました。もちろん逆パカすれば携帯電話は真っ二つに折れ、故障してしまいます。ではいつ何の目的で逆パカをするのか?それは、門限を守らなかったり通信費が高額になったりしたとき、親が怒りにまかせて子どものガラケーを逆パカしてしまったり、嫉妬深い彼氏が、他の男性と楽しそうに話している彼女の携帯電話を逆パカしてしまったり…主に身近な人を怒らせることで、「逆パカされた」という事態が起こっていましたよね。
バリ3:アンテナが3本立っていて電波が良いこと
スマホになっても、アンテナのアイコンは見たことがあると思います。アンテナが3本立っていて、電場状況が良好なことを「バリ3」と呼んでいたんですね。バリ3になるために、ガラケーについているアンテナを伸ばして空に向かって振ってみたり、携帯電話を空に掲げながら場所を移動してみたりと、今では考えられない行動をしていましたよ。
着メロ:着信メロディ
ガラケー時代は、着信やメール受信があると、メロディが鳴っていました。今ではそれぞれのスマホに初期設定されている着信音を変えずに、そのまま使用している人も多いですよね。当時は流行の曲を着メロでダウンロードし、着信音に設定していたんですよ。人によって着メロを変えることもできたので、彼氏との思い出の曲を設定したりなど、甘酸っぱい思い出がある人も多いかもしれませんね。
16和音・32和音・64和音:着メロの音質
そして、その着メロの音質を表す謎の用語が、「和音」という表現。古い携帯電話だと単音、そして16,32,64…と、機種が新しくなるにつれて、音質がどんどんレベルアップしていきました。64和音の着メロが鳴っていると、「音質いいね!どこで取った(ダウンロードした)の!?」と注目されることもありましたよね。
デコメ:デコレーションメール
デコレーションメールとは、今で言う、LINEで可愛い絵文字を買うようなイメージ。絵文字や顔文字という素朴なものではなく、ディズニーやサンリオなど可愛いキャラクターが動いたりする華やかなデコレーションが流行りました。あまりデコメを使い過ぎると、通信費が跳ね上がってしまうので、親に止められたものです。
センター問い合わせ:メールが来ていないかメールセンターに確認すること
ガラケー用語の定番といえば、誰もがしたことのある「センター問い合わせ」。メールが来ているかもしれないとき、センター問い合わせをすると、受信してくれることがありましたね。恋人からメールや、ケンカした友達からのメールなどが待ちきれないとき、無意味にセンター問い合わせをしていたものでした。
ギャル文字:主にギャルが使っていた解読不可能な文字
「〓レ力”ギャノレ文字〒”フ、」「読〆маフ、カ丶?」こんな感じの文字を、ギャル文字と呼んでいました。主にギャルがメールの文章で使う文字だったためにそう呼ばれるようになったのですが、何せ難解で、解読できないことも多かったですよね。ちなみに冒頭の文章は「これがギャル文字です」「読めますか?」と書いてありますよ。
赤外線:今で言うQRコード
ガラケー時代は、連絡先交換などをする際、赤外線通信を使っていました。今で言うQRコードなので、感覚は変わらないと思います。古い機種だと赤外線機能がついておらず、メールアドレスを手打ち入力していたこともありましたよね。赤外線通信は、撮影したプリクラのデータを受信するときにも活用していました。
まとめ
さて、あなたはいくつのガラケー用語を知っていましたか?どれも、スマホ世代になった今はまったく使わなくなった、もはや死語といってもいいくらいの懐かしい文化かもしれませんね。昭和・平成に生まれた人が子育てをするようになり、子供のスマホ利用を検討する人も増えているでしょう。キッズフォンの中にはガラケータイプも展開されていますから、子供にスマホはまだ早いと考える親御さんにとっても、選択肢が多くて便利ですね。今後さらなる携帯電話の進化が見られるのも、楽しみですね。