ウインブルドン選手権2022の車いす男子シングルスで見事優勝を果たした、国枝慎吾選手。今回の優勝でテニスの四大大会とパラリンピックを制覇する生涯グランドスラムを達成しました!今回は、ジョコビッチ選手やフェデラー選手からもリスペクトを集める国枝慎吾選手について、プロフィール、経歴をまとめていきます!
国枝慎吾選手のプロフィール
- 生年月日:1984年2月21日
- 出身地:千葉県
- 身長:173cm
- 体重:65kg
- 出身校:麗澤大学(千葉県)
- 家族:国枝愛(妻)
- プレイスタイル:右利き、片手バックハンド
- プロ転向:2009年
- 所属:ユニクロ
- スポンサー:HONDA、BNYメロン、オーエックスエンジニアリング・グループ、井上ゴム工業、ANA、麗澤大学、YONEX、NEC
国枝慎吾選手は、車いす部門での優勝回数が男子歴代最多となる50回(シングルス28回、ダブルス22回)という、とてつもない記録を持っています。さらに、年間最終世界ランキングでは1位を8回記録しており、長いキャリアで世界のトップを走り続けています。
パラリンピックにも日本代表として5大会連続(2004年アテネ〜2020年東京)で出場し、金メダルをシングルスで3個、ダブルスで1個獲得しています。
国枝慎吾選手の経歴
国枝慎吾選手は、9歳の時に脊椎腫瘍により半身不随となり、車いす生活がスタートします。それまでは野球をしたりする活発な少年だったそうで、車いすスポーツも様々な種目を試したようですがなかなか打ち込めるものが見つかりませんでした。そんな国枝選手が車いすテニスを始めたのは、それから2年後のこと。お母様の勧めがきっかけでした。
当初からチェアの扱いにも目を見張るものがあったそうで、2000年に麗澤高校へ進学すると、初めて海外遠征に参加。多くの刺激を受けたことがきっかけで、丸山弘道氏に指導を受け、本格的に競技レベルへ転向することになります。
2004年初めて出場したアテネパラリンピックにて、斎田悟司選手とペアを組み、ダブルス金メダルを獲得しました。それから2010年11月のマスターズ戦で敗北するまで、シングルス連勝記録は107を数えました。また、男子車いすテニス初の4年連続世界チャンピオンを達成する偉業を成し遂げます。
その後は肘の怪我などで思うように勝てないなどもありましたが、他を圧倒する練習量で試合において好成績を残し続けました。
主な戦歴まとめ
パラリンピック
- 2021年 東京大会:シングルス金メダル
- 2016年 リオデジャネイロ大会:ダブルス銅メダル
- 2012年 ロンドン大会:シングルス金メダル
- 2008年 北京大会:シングルス金メダル、ダブルス銅メダル
- 2004年 アテネ大会:ダブルス金メダル
グランドスラム シングルス 32勝
- 全豪オープン:優勝11回 (2007, 2008, 2009, 2010, 2011, 2013, 2014, 2015, 2018, 2020, 2022)
- ジャパンオープン:優勝3回 (2006, 2007, 2008)
- ブリティッシュオープン:優勝2回 (2007, 2008)
- USウィールチェア:優勝2回 (2006, 2007)
- 全仏オープン:優勝6回 (2009, 2010, 2014, 2015, 2018, 2022)
- ウィンブルドン選手権:優勝1回 (2022)
- USオープン:優勝7回 (2009, 2010, 2011, 2014, 2015, 2020, 2021)
受賞歴まとめ
国枝慎吾選手は、車いすテニスプレーヤーとして活躍し、その活躍が多くの方へ影響を及ぼしていることから、様々な分野での受賞歴がありました。非常に多くの賞を受賞しているので、一覧でご紹介します。
2003年
- 東京運動記者クラブテニス分科会特別賞
2004年
- 千葉県民栄誉賞
- 柏市民特別功労賞
- 東京運動記者クラブテニス分科会最優秀賞
2007年
- 柏市スポーツ顕彰
- バカラ・アスリーツ・オブ・ザ・イヤー
- 東京運動記者クラブテニス分科会最優秀賞
- 朝日スポーツ賞
2008年
- 日本テニス協会最優秀選手賞
- 千葉県知事特別賞
- 柏市民特別功労賞
- 毎日スポーツ人賞国際賞
- 東京運動記者クラブテニス分科会特別賞
2014年
- スポーツ功労者文部科学大臣顕彰受賞
2018年
- GQ Men of the Year 2018 スポーツマン・オブ・ザ・イヤー賞
2021年
- 紫綬褒章
まとめ
テニスプレーヤーとして非常に高い評価を受けている国枝慎吾選手。一時期は怪我の影響や若手選手の台頭により勝ちきれない時期もありましたが、これまでの経験を活かしながら勝ちがついてくるようになりました。国枝慎吾選手がいるからこそ、若手選手が台頭してきていたり、車いすテニスに興味が持つ若い方が増えていると感じます。それほどまでに、魅力に溢れ、影響力がある選手ですよね。選手としての活躍だけでなく、車椅子テニスの裾野を広げる活動など、今後のさらなる活躍を期待したいと思います。