【徹底調査】NPBとMLBの投手に重要視される指標は違う?

アメリカ・MLBでは今シーズンからナショナルリーグでも指名打者制度が導入され、リーグ全体ではベースを少し大きくしたり、ピッチクロックの導入により試合時間の短縮などを図る取り組みがされています。いずれ日本・NPBでもMLBに追随して同じような対応がなされるのではないかと言われています。

MLBの追随をすることが多いNPBですが、投手の評価で重要視される項目が大きく異なっており、NPB独自(というよりも日本らしい)評価基準となっています。

そこで今回はNPBとMLBの投手で重要視される項目についてまとめ、ご紹介していきます!

NPBとMLBで当社の評価基準が異なるのはなぜ?

NPBでは先発完投が先発投手として最高の評価だとされていた傾向が強く、現在も沢村賞の選考基準に勝利数を入れているように勝利数を最重要視しています。

一方でMLBでは運の要素が強い勝利数は重要視されていません。というのも、勝ち星はチームが勝たないとつかないため、弱いチームにいたらいくら好投しても勝ち星は伸びません。さらに、先発投手がいくら好投してもリリーフ投手が追いつかれたら勝ちはつかない(勝利投手 条件からそのリリーフ投手に勝ち星がつくことも)、反対にどれだけ打たれてもチームが大量得点したら勝ちがつくのです。

評価基準の違いの根本は高校野球?!

この考えの違いの根底にあると言われるのが高校野球の存在といわれることがあります。日本の高校球児は「甲子園出場」のみを目指し、毎日練習に励んでいます。この甲子園に行くためには「チームが勝利すること」が求められ、そのためには自分の結果よりチームの勝利が大前提となります。そこで養われるのは「チームを勝たせることのできる選手が一流」というものでしょう。そしてそれはプロ野球の世界でも同様で、「チームを勝たせ、リーグ優勝、日本一に導いて超一流」という考えがファンも含めてあるのでしょう。

MLBで重要視される項目まとめ

NPBとMLBで重要視される項目が異なることをまとめてきましたが、実際MLB投手成績では何を重要視しているのでしょうか。

最近注目されている指標として

  • K/BB
  • FIP
  • WHIP

です。順番に解説していきます。

K/BB

野球はものすごく大雑把にいうと打者が塁に出て、ホームに戻ってきたときに1点が入る、その点数を多く取った方の勝ちというスポーツです。

打者は上記の通り塁に出ること、点数を取ることが目的となります。一方で投手の究極の目標はランナーを出さずにアウトを取ることです。そしてこのランナーに出ること、出さないことが運の要素もなく確実に行われるのが四死球と三振です。

そこで考え出されたのがK/BBという指標で、奪三振数を与四球数で割っただけの単純な指標ですが、その投手の能力を測るのには効果的な方法だといえます。K/BBは2.00程度なら並み、3.50を越えると優秀と言われています。

FIP

奪三振、与四球、被本塁打の三要素のみを投手の責任とするDIPSという指標から考え出された指標としてFIPがあります。

守備が関与しない与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目をもとに守備から独立した防御率を評価する指標です。

優秀な投手は防御率とFIPの乖離が小さいとされていますが、逆に防御率が良いのにFIPが悪いと「味方の守備に助けられていた」など「運が良かった」可能性があると考えられます。

乖離が激しかった例として2008年シーズンの松坂大輔さんが挙げられます。この年、防御率2.90とまずまずの結果を残していましたが、FIP4.03。「実力以上に運に恵まれていた」と評価することができ、実際、翌年以降の成績は急降下しています。

WHIP

WHIPとは1イニングあたりに何人の出塁を許したかを表す指標です。【(被安打+与四球)/ 投球回数】で算出され、安定して試合を進めることができるとして判断される数値です。その数値の評価については

1.00以下(非常に素晴らしい)、1.10(非常に良い)、1.25(平均以上)、1.32(平均)、1.40(平均以下)、1.50(悪い)、1.60以上(非常に悪い)

とされています。

最後に

今回はMLB投手成績で重要視される指標についてまとめてきました。運や周囲の要素を排除して「個人」記録として見ることのできる指標が重要視されているようです。

今後NPBでも同様の指標が重要視されたりすることも考えられますので、今のうちに我々ファンもその指標に慣れて行った方がいいかもしれませんね!

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