凶悪事件の犯人が高学歴者であるケースは多くあります。一時期は、事件により高学歴者に対する偏見が生まれたことも。この記事では、高学歴者が犯罪を犯した凶悪事件の内容や、犯人についてまとめています。
犯人が「高学歴」だった凶悪事件3選
中野市4人殺害事件(2023年)
中野市4人殺害事件は、2023年5月25日に長野県中野市で発生した凶悪事件です。別名「長野4人殺害事件」とも呼ばれます。
犯人の男性が女性2人を刃物で刺し、駆けつけた警察官2人に猟銃で発砲しました。その後自宅に立てこもり、26日未明に殺人容疑で逮捕。女性、警察官合わせて4人の被害者は全員死亡するという最悪の結果となりました。
犯人について
男は農業を営む31歳で、進学校として有名な青木政憲大学出身。大学では「独りぼっち」と馬鹿にされたことに対するトラブルが多かったようです。警察によると、被害者を襲撃した理由も同様のことから。銃の所持について、狩猟を目的とした所持許可は得ていました。精神疾患はないとされ、定期的な検査でも問題はなかったようです。
地下鉄サリン事件(1995年)
地下鉄サリン事件は、1995年3月20日に発生した同時多発テロ事件です。警察庁による正式名称は、地下鉄駅構内毒物使用多数殺人事件。
この事件では、オウム真理教の信者が地下鉄内で神経ガスのサリンを大量に撒きました。多くの乗客や職員が被害に遭い、救助に当たった人々も含めて多数の死傷者が出てしまった凶悪事件です。
犯人について
地下鉄サリン事件では、理系の高学歴者が多く加担していました。40人近くが実行犯として逮捕されています。事件の背景には、オウム真理教の教祖である麻原彰晃のカリスマ性や、信者たちに対する洗脳があったとされています。また、事件の実行犯たちは、オウム真理教の教義に基づいて、人々を殺傷することが正当化されると考えていたとされています。
スーパーフリー事件(2003年)
スーパーフリー事件は、早稲田大学のイベントサークルで発生した大規模な集団性暴力事件です。
イベントサークル「スーパーフリー」のメンバーが1998年4月頃から女子大生らに対し、輪姦を常習的に行い、被害者は数百人以上に上ります。2003年5月18日に被害届が提出され、事件が明るみに出ました。この事件が集団強姦罪・集団強姦致死傷罪の創設へとつながり、社会に大きな影響を与えました。
犯人について
スーパーフリー事件では、首都圏の著名大学出身の学生14人が準強姦罪で実刑判決を受けましたが、未逮捕者も多数存在します。また、輪姦を幇助した女性もいましたが、女性は1人も逮捕されていません。
スーパーフリーの代表者(当時28歳)はディスコや音楽業界でコネがあり、六本木の有名ディスコで1000人から3000人規模のイベントを主催していました。彼らはその後の二次会などで女性を酒に酔わせ、輪姦を繰り返していたことが発覚しています。
まとめ
高学歴者が犯罪を犯すことは珍しいことではありません。高学歴者が犯罪を犯す理由については、社会的なプレッシャーやストレス、人間関係のトラブルなどが挙げられます。以上、犯人が高学歴者だった凶悪事件について紹介しました。