濱田尚里のプロフィールと経歴!自衛隊所属,寝技の女王はサンボも得意!?

東京オリンピックの柔道女子78キロ級の代表に選ばれている濱田尚里(はまだしょうり)選手。濱田尚里選手はオリンピックの代表に選ばれるのは今回が初めて。30歳と若干遅咲きながらも、直近の世界大会(グランドスラム)では優勝するなど実績を残しており金メダル候補になっています。

また、柔道では自衛隊からオリンピックに出場する選手は初めてということで大きな期待や偉業達成が期待されます。そんな濱田尚里選手のプロフィールと経歴、サンボについても紹介していきます。

濱田尚里のプロフィールと経歴!自衛隊に所属

[box class=”blue_box” title=”濱田尚里のプロフィール”]

  • 名前:濱田 尚里(はまだ しょうり)
  • 生年月日:1990年9月25日(30歳)
  • 出身地:鹿児島県霧島市
  • 身長:165cm
  • 所属:自衛隊体育学校
  • 階級:78キロ級

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[aside]学歴

  • 国分西小学校(霧島市)
  • 国分南中学校(霧島市)
  • 鹿児島南高校
  • 山梨学院大学

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濱田尚里選手が柔道を始めたのは10歳の頃と代表選手たちと比べると一般的に遅い方です。それまではピアノをされており、たまたま友達と実家近くの駐屯地の道場で行われていた柔道の見学に観に行ったことがきっかけで柔道をスタート。

小中と目立った成績はありませんでしたが鹿児島南高校では2008年の3年生の時にインターハイで準優勝。団体戦でも3位に貢献。ちなみに個人戦の決勝と団体戦で濱田尚里選手が敗れた相手は後のライバルとなる、ロンドン五輪に出場した緒方亜香里さん。

インターハイで濱田尚里が緒方亜香里と対戦

濱田尚里ライバル緒方亜香里の顔画像

(画像:緒方亜香里さん)

濱田尚里選手は山梨学院大学では4年生の時に全日本学生選手権で2位になるなど徐々に力を付けていきます。卒業後は自衛隊体育学校に入校。すると、ライバルでもあった緒方亜香里さんと2014年に実業団選手権で対戦。勝利して優勝しリベンジを果たされています。

国内や国際大会では中々優勝が出来なかった濱田尚里選手でしたが着実にステップアップし、2017年に東京で開催されたグランドスラム(国際大会)で見事初優勝。濱田尚里選手は全ての試合で寝技のオール一本勝ちをする偉業を成し遂げていました。

2017年にグランドスラムで優勝して以降は国際大会で安定した成績を残し、グランドスラムでは現在2連覇中。世界ランキングも2018年以降はトップ10を維持しており2020年には一時的に1位になり、現在は2位となっています。

[aside type=”boader”]主な成績

  • 2008年:インターハイ個人戦2位
  • 2012年:全日本学生柔道優勝大会 2位
  • 2014年:実業個人選手権 優勝
  • 2015年:実業個人選手権 優勝
  • 2015年:講道館杯 優勝
  • 2016年:実業個人選手権 優勝
  • 2017年:講道館杯 優勝
  • 2017年:グランドスラム・東京 優勝(オール一本勝ち)
  • 2018年:世界選手権 優勝
  • 2019年:世界選手権 2位
  • 2019年:世界団体 優勝
  • 2019年:グランドスラム・大阪 2位
  • 2020年:グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
  • 2021年:ワールドマスターズ 2位
  • 2021年:グランドスラム・アンタルヤ 優勝

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濱田尚里(寝技の女王)はサンボが得意!?

また、濱田尚里選手は柔道以外にサンボもされていたとのこと。サンボとはソビエトの軍隊格闘技でレスリングと柔道をミックスしたもの。レスリングのマット上で柔道着に似た胴着を着用してポイントを競います。ポイントは投げ技か関節技で判定されるため柔道似ている部分が非常に多いようです。

ソビエトの軍隊格闘技「サンボ」

サンボはレスリングと柔道をミックスした競技

濱田尚里選手は大学時代にサンボを取り入れ、柔道での関節技強化にも役立ったようです。濱田尚里選手はサンボでも世界選手権で優勝。柔道とサンボの両方で世界王者になり寝技の女王の異名を手にしています。

また、濱田尚里選手の寝技スタイルは鹿児島南高校時代に身につけたもので、練習中にたまたま寝技をかけたら濱田尚里選手が思っていた以上に簡単に寝技が決まりそこから寝技の魅力に取りつかれたとのこと。下記の動画では濱田尚里選手の寝技がいかに凄いのかが分かります。

寝技の女王である濱田尚里

寝技で抑え込む濱田尚里

 

濱田尚里のライバルはマドレーヌ・マロンガ

濱田尚里選手が金メダルを獲得する上で最大のライバルとなるのがフランスのマドレーヌ・マロンガ選手。マロンガ選手は現在78キロ級の世界ランキング1位で濱田尚里選手とは約2,000ポイントの差があります。

濱田尚里とマロンガの世界ランキング

濱田尚里のライバルマドレーヌ・マロンガ

[box class=”blue_box” title=”マドレーヌ・マロンガ選手のプロフィール”]

  • 名前:マドレーヌ・マロンガ(Madeleine Malonga)
  • 生年月日:1993年12月25日(27歳)
  • 出身地:フランス・ヴァル=ドワーズ県
  • 身長:185cm
  • 階級:78キロ級

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直近では1月に行われたワールドマスターズで濱田尚里選手はマロンガ選手に決勝で敗れて2位2019年に行われた柔道世界選手権でも濱田尚里選手はマロンガ選手に敗れて2位と濱田尚里選手はマロンガ選手に対して非常に相性が悪いです。ただ、団体戦では濱田尚里選手がリベンジを果たしています。

2019年世界選手権でマロンガに寝技をする濱田尚里

マロンガ選手は非常に攻撃的なスタイルで技をかけた最後は力で押し切ってしまうパワータイプ。濱田尚里選手は体格差でもマロンガ選手に劣るため得意の寝技も上手くハマらないタイプであるようです。ネットでも2019年世界選手権当時のマロンガ選手のパワープレーに注目が集まりました。

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浜田尚里とフランスのマロンガとの決勝は、マロンガの大外刈りで一本負け 連覇は出来なかったが銀メダル銀メダルおめでとう しかし、マロンガは力ありそうだし強ぇよ

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マロンガ選手、技術とかじゃねぇ。力でねじ伏せる!寝技に持ってかせない。力。力が強い。 浜田尚里選手、きゃわいい。白目がめちゃ白。かわいい。やれることやったけど、マロンガ選手の力がすごいのでしかたないです。

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ただ、マロンガ選手は比重を攻撃にほぼ100%置いているため、あっさり負けてしまうことも多いとのこと。今回東京オリンピックでは濱田尚里選手と対戦する前に敗れてしまうのかそれとも立ちはだかるのか注目です。

※追記:濱田尚里選手が決勝でマロンガ選手を破り金メダルを獲得しました。

濱田尚里選手が金メダルを獲得

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